
絶好の沢日和に河原歩きと適度な泳ぎ。
(8/1 6:49 動画up)
(8/2 0:04 手書きメモup)
・一緒に行った人 amibaba様、Mr.T
・いきさつなど
池郷の帰りのジンギスカン屋でMr.Tが「7/29~30は休むから谷中泊で どこぞ行こぅ。」と言った。今年は谷中泊いけてないんで、願ったり叶ったり。「三つクラでも行こか」という話になってた。
その後、amibaba様から「7/29~30で芦廼瀬いきたい」とmailが入り、Mr.Tに聞くと、「芦廼瀬いこいこ」とのことで、行き先は芦廼瀬になった。だが、Mr.Tは働いてる お店の都合で代わりに働く人が居なければ休めない。その後、「7/30(日)は休めない」ということになり、7/29に前夜発日帰りで芦廼瀬に行くことになった。
確か、T井ちゃんや渋ちゃんらや大島さんらは「日帰りで芦廼瀬 行った」っちゅうてた。いけんこたないやろけど、今回、Mr.Tが面子に入っとる。奴の時間あたりの遡行距離は決して長くはない。俺の知り合いの沢好きの人らの中ではピカ一で遅い。っちゅうことは、まー、今回は あまり奥までは行けんやろっちゅう予想になる。でも、「だったら どこまで行けるんか」なんて、行ってみんと分からん。で、amibaba様と「エスケープルートと エスケープルートに移行する時刻(マラソンとかの最終チェック時間みたいな)」を相談した。できれば、狼返しのスグ上流の堰堤の少し下流のガレを上がれば、簡単に車の入れる道に出れるから そこまで行ければいいんやけど、他、トビワタリ谷対岸に本流から上がれる道があるし、あと、二、三、上がりやすそうなルートはありそうや。でも、とりあえず、核心部8m滝は越えられないと、ピストンで戻ったほうがええかもしれん。俺的には「核心部8m滝を14時までに越えられれば、Mr.Tの足でも17~18時には狼返しを越えて道に出れると踏んでいた。言い出しっぺのamibaba様にもエスケープ案を検討を お願いしとったが お仕事が お忙しぃて具体的な案が出るとこまではいってはれへんかった。
・前前日
準備を済ませ、あらかた車に積んだ。
・前日
朝はチャリを車に積む。普段より10分ほど遅くに家を出、吹田IC→第二阪奈と通って郡山城ホール(500円/日(2時間以内なら200円))にとめる。
仕事を20時半過ぎに終わらせ、Mr.Tの仕事場へ向かう。R308で南生駒に向かう。が、この道、細い。で、もって、途中の二又、左又をとってしもて、なんか、タイヤはみでそうなぐらい細い道を運転席から顔出して目視確認しながら走行。横、深い溝やねん。逆ゴルジュ。もーほんま 神経すり減った。公園みたいな、なんか山っちゅうか、通って、30分ぐらい走って、広い道でた思たら、全然ちゃうほうきてるやん。ちょっと戻り気味やし…。Mr.Tに「21時半にはスグ出れるようにしとけや」っちゅうてた手前もあり、大急ぎでリカバリー策に移行。素直に中町から小瀬まで250円だして第二阪奈に乗ると15分以内にMr.Tの仕事場に着いた。Mr.Tは外で立って待ってた。この郡山~生駒の車での徘徊が今回の沢登りでの俺的核心部であった。助手席にMr.Tを乗せ、この核心部について話を聞いてもらうが「奈良に そんな迷うような道ないで。」との いかにもMr.Tらしい お返事。イワシの頭も信心から というが、そういったこととは無縁の、人の話を一から否定してみせるところは奴なりの会話術というところか。まぁなんにしろ相変わらずエネルギッシュで、バテ易い奴でも このパワーなら明日、結構 奥まで遡行できるかも と期待を抱いた。
ガソリンを満タンにし、2~3分遅れでamibaba様との待ち合わせ、王寺駅着。無事、拾い、22時前に王寺駅出発。法隆寺ICに向かうが、また迷う。が、上手い具合に道案内の看板を見つけ、事なきを得る。
法隆寺IC→郡山IC→京奈和道無料区間→大和高田バイパス→鹿路トンネル とあみだくじのように奈良路を蠢いて、河原屋サンクス着が23:20。車で かけてるCDの中にamibaba様のテーマソングがあるはずとMr.Tが言う。聞くと確かにamibaba様のモノやった。高校時代は英語が好きやったというMr.T、わざわざTOEIC単語の例文集CDを聞き、amibaba様のテーマソングにもまして なぜか英語リスニングで盛り上がる。チャリをデポ地に置き、21世紀の森紀伊半島森林植物公園に着いたのが25:30頃。Mr.Tやamibaba様との会話が弾んだので道中では眠気は来なかった。
ビール1杯だけ煽る。明日は日の出とともに遡行開始や。amibaba様に「起こしてやー」と頼んだら「明るなったら起きる」の返事を聞く。横になり、「ここまでの運転で結構 疲れたなぁ」と思ったやいなや、速攻、爆睡。意識がプチっ。電源OFF。
・当日
目覚めると、確かに明るかった。が、既に6時過ぎ。もう お日さん 高いでー。もうちょっと早ょ起きたかってんけど日頃の仕事疲れもあるし まぁこんなもんで よー頑張ったほうかもなぁ。
全身が寝たがっとる身体を無理矢理 動かし、着替えなど準備をする。
公園から七泰ダムに向かう。ダムの近くは結構 落石がある。戻ってきて、車の屋根がヘシャげとったら嫌やなぁ。
Mr.Tは いつもシュリンゲや確保器・その他 岩登り系玩具を雨合羽の胸ポッケやザックの防水バッグの中に入れている。一緒に行くと、いつも、出すのに時間がかかって待たされたり、出すのが邪魔臭くて使わなかったりてなことが多い。今回、ライジャケを着ての遡行なんで、雨合羽胸ポッケから出すとなると、余計に時間がかかる。で、ギヤラックのついてないMr.Tのハーネスに細引きでプチギヤラックをつける。「よー使いそうなギヤをパっと使えるように かけときや。」と声をかけると、Mr.Tはアセンションをブランと下げている。

ようやく用意が終わり、車から歩き始めたのが7:17。ダムの下を見ると結構 水が流れてて期待に胸が高まる。amibabaリーダーに つき従い、ダムの堰堤の上流側に降りる。
いよいよ芦廼瀬川本流との ご対面や。沢登りっちゅう遊びと出会う前から 横を道が走る この川には目をつけていた。カヤックや。沢登りにハマる前は結構カヤックにハマってた。一緒に遊ぶ仲間が何人か居て、台風が来たりして大雨洪水警報が出て紀伊半島の気象レーダー図が真っ赤になるような時なんかには「よし行くど」とワケの分からんところに突っ込んでいったもんやった。ヘタレなんで結構ポーテージも多かったけど…。結婚や移住などで一緒に遊ぶKayak仲間も居なくなってもうたが、今回の沢登りはカヤックの下見も兼ねている。果たして、ダウンリバーで楽しめるような川なのか。突っ込めるような滝はあるのか、十年越しの恋が今、動き出す…、そんな感じ、いや、そんなたいそうなもんでもないか。
水がドウドウ流れていて、Mr.Tは水線沿いに登る。amibaba様もMr.Tも朝一から早速 手こずってて 先が思いやられる。
案外 滑り易い岩。十郎谷の時みたいに突き指せんようにせなな。
左岸の枝谷の綺麗な滝を見送ると七泰滝に ご対面。この滝、途中から水の流れが空中に射出されている。釜は深そうで、突き刺さることはないやろけど、この滝をKayakで落ちるのはヤバそうやな。滝の左岸の壁は立派や。デカい景色で心がときめく。岩と流れる水や。見上げると快晴。横には元気な仲間。今日もサイコーの一日になりそうやな。
自称初心者のamibaba様に「先頭いったほうが おもろおまっせ。」と、ルートファインディングをしてもらう。過去の遡行記録を穴が開くほど見つめている。右岸に巻きルートを求める。「滝の近くんとこは どないでっか?」と聞くと「壁 立ってまっせぇ。」。確かに立ってる感じや。「あんなとこ登られへんのんちゃう。巻こ。」とのことで、下流側へ斜上する。一眼レフで滝撮影をしているMr.Tは全然 追いついてこない。斜上しかけたが、こっちも結構 立っとって、ほんまに巻くとしたら、だいぶ大巻きせなあかん。こら時間かかりまっせ。と、さっき「無理ちゃうか」ゆーてた落ち口側へ戻っていくと

なんと立派な鎖と虎ロープがある。こっからなら簡単に落ち口に行けそうでっせ。amibaba様には「近くまで行って見てみんと分かりまへんなぁ。」なんてエラそうに口走ってもうたが、思い返せば 大巻きは俺の得意技や。人のこと言えた義理は無い。今回は たまたま俺が先に見つけた、それだけのことやのぉ。
朝一からMr.Tは遅れていて、「今日は、あんま奥まで行かれへんかもな、でも、まぁまた来りゃえっか。」と諦め気分になってくる。Mr.Tの後ろにつき、七泰滝の落ち口へ。それにしても こんな立派な鎖、誰がつけたんやろ。釣りの人やろか。おかげで5分ほどで巻けた。それにしても明るい景色のエエ谷やなぁ。

次の大きい滝。さぁ、amibaba様、どっから登りまひょか。Mr.Tは右岸側の結構 立ってる岩のところに残置の濃色ポリロープを見つけ「ここがルートちゃうか」なんて言ってる。今回のメンバーで ここから登るのは大変そうでっせ。「Mr.Tがリードでいくならビレイしまっせ。」というが、言ってはみたもののリードで行く気は無いのか 他のルートを探している。過去の遡行記録に首ったけのamibaba様は「左岸、左岸」と言っている。ほたら左岸から行こけ。と、左岸の岩の斜度の緩くなったとこから取り付くと分かり易い踏み跡があり

虎ロープだのポリロープだの鎖だの、残置だらけで随分 簡単に落ち口に出れた。が、このヌメったところにアクアステルス底は滑り易く、少し緊張した歩もあった。
その後、癒し渓が続く。が、途中、猿の死体が座るようにしてあって、びびる。
ナメや斜瀑の続く素晴らしい景色。最後尾のMr.Tの姿が見えなくなったので少し戻ると立ち往生している。amibaba様が躊躇していたので手を持って引き上げたところや。Mr.Tなら問題なく来れるやろて思たぁったが…。俺らが通ったところを指し示し、そっから上がってこいっちゅうが「無理っ」と断言。じゃー、ロープで渡渉してもらおっか。Mr.Tの持ってるスローロープをほってもらい、上流からロープを流して掴んでもろて水揚げする。後で話を聞くと 渡渉しようとして一度 少し流されたそうで、それで躊躇してたらしい。
Mr.Tがスローロープを なおす間、しばしの休憩。上は雲ひとつない青空。ほんまにサイコーや。で、歩き始めると、深さ10cmほどの底の赤っぽい岩でツルン。滑る。ヌルヌルで起き上がれない。水に押され、流れ始める。あれーー。1m弱の段差、落ちる。そのまま流れる。スピードアップ。あーーれーー。また落ちる。ズボーン。スピード感あって おもろいのぉ。でも いつ止まるんやろ。もう少し行けば立てそうなとこがあったかな。Mr.Tのスローロープ渡渉ポイントあたりまで数十m流れて ようやく立てた。なんか「ふりだしに戻る」感あり。まぁおもろかったから えっか。
ぬめりに注意し歩を進める。

Mr.Tが「滑り台やー」と低い斜瀑に目をつけるが それは途中で止まる可能性が結構ありそうな、滑り台的には いやらしい滝やった。長い川原歩きやけど、快晴のもと、気持ちはエエ。上着をウェットにするか、ラッシュにするかで迷ったがウェットにして丁度よかった。歩きや巻きで暑なったらちょっと浸かったったらええだけの話。Mr.Tはロングジョンのウェットで問題ないやろけど、amibaba様が上はウェットのベストやけど下は普通の化繊のズボン。寒ないでっかと聞くが大丈夫とのことで唇も普通の色やし いけるみたい。

長い川原歩きの後、百間グラらしきところが見えてくる。おー立派、立派。
それにしても残置が多い谷。いたるところに虎ロープ。
立ってる壁の途中に大木が生えててビックリ。
山ヌケもあり。そして淵。
「歩いて歩いて」やったんが「歩いて泳いで歩いて泳いで…」てな感じになってくる。Mr.Tは さっきから滝を見るたんびに「これが核心の滝か?」「これが核心の滝か?」なんて言っとる。

おっと~、釜に斜瀑。これ核心? 簡単に登れそうなルートは どう考えても水流の右岸側のように見える。核心って確か「左岸側から」って記録を見たような覚えが…。ちゃうかったかな。まだ核心やないんかも。amibaba様に「先いってみまっか?」と聞くと、元気よく泳ぎ出し、簡単に取り付き、後に続く。
その後、一箇所、Mr.Tが躊躇してスローロープで渡渉したところがあった。
相変わらず「歩いて泳いで」を繰り返す。気持ちエエ。今日は何回「サイコー」を連発しとるんやろか。

両岸が立ってきて、釜の奥に幅広の滝。おー、これが核心の8m滝とかってヤツでねーの?ふむふむ、左岸側が見た目ヌメヌメやけど取り付けそうや。11:05。なんぼなんでも14時までには越せるやろ。ってことは、チャリデポ地点まで遡行できそうや!
さー、もー、これ、本日のメインディッシュやろってことで、皆で楽しむことにする。amibaba様に「先に行ってみまっか?」っちゅうと、「え゛~、うそ~」、「ワタシ初心者ですよ、あんなん言うてんの どう思います?」とMr.Tに助けを求めている。Mr.TはMr.Tで「あ゛~、アセンションが無い~」とオガってる。特設ギヤラックにつけていたアセンションがどこかで落ちたらしい。そういや安環やなかったしな。「もーーーー、絶対 腰につけへん、絶対つけへん、絶対つけへん…」と まるで落としたのが俺のせいかのように連発している。まー、まー、もーしゃーないやん。またサラ金で買お! Mr.Tが なんとか登りに集中してくれることを祈りつつ(俺が何か言うても聞かないので)、amibaba様と打ち合わせ。俺「なんか、残置のハーケンあるらしいで。」、amibaba様「本にはピトンて書いたぁる。」、俺「そう、それ、ピトンてハーケンのことですわ。」、amibaba様「へぇ~~。」(感心しきり)
「とりあえず、あの向かって右の割れ目あるとこに取り付いてみて、残置ハーケンあるか見てみ、もし無かったとしたら ここから死角になってる周りこんだとこかもしれんから、流れきつそうやけど行けるかどうか行ってみ。ハーケンあったらロープかけといで、その後は登れそうやったら そのまま登ったらええし あかんかったら戻ってきたらええし。」とamibaba様をそそのかし、いよいよ ご出陣です!! アセンションを落としてヘコんでいるMr.Tに声をかけても気の無い返事なので、一人、amibaba様の実況中継をして盛り上がる。
泳いで8m滝に取り付こうとするamibaba様(動画)
「え゛~」なんて言うてた割りには、しっかりした泳ぎで簡単に右の割れ目に取り付きはった。が、残置ハーケンは無かったのか、さらに奥側に泳いで回りこもうとしている。そっから先は流れがきつく、壁にしがみついたりしていこうとしてはったが無理やったみたいで戻ってきた。顔色が白っぽくなってはったんで、日の当たるとこで休憩しとってもらう。
お次はMr.T。へこんでたのかと思いきや、満を持していた様子でロープをつけ「よしっ」と泳ぎ出した。しっかりした泳ぎは頼もしい。amibaba様が見えてる右の割れ目に残置ハーケンは無いっちゅうんで最初から奥に回りこむべく、左からアプローチしていった。なのでこちらからは姿が見えなくなる。少し不安。しばらくして戻ってきた。興奮している様子で水から揚がりきる前から喋りだす。「水の流れスゲーきつい」「フェリーグライドしょー思たけど、あかなんだ」「あんたやったらいけるかも。」「悔しい。」「こんなとこ無理ちゃうかぁ。」と立て続けに話す。そうかそうか。
泳ぎの達者なMr.Tで無理なら俺には無理かもしれんが、まぁ せっかく来たんやから見に行くだけ見に行ってみよか。Mr.Tにアドバイスを求めると「左から行ってフェリーグライドしろ」とのこと。途中までは簡単。で、左に回りこむと、うー、波立ってて、スノーケルしてても水が入ってくる。ゲボゲボ。どんだけ水飲んだことか。休憩しようにも、なかなか休み難い。ライジャケは背中のアンコ抜いたあるし、ザック置いてきてるから浮力が少ないこともあって、顔は水面ギリギリしか上がらんし、水は飲むし、なにより水流がきつぅて、足ひれでも無いことにゃー、とても右に渡れそうにない。それでも何度かクロールやらなにやらで試みたが無理。もぉ戻ろうとするが水の流れで後ろに引き寄せられる感じで、必死で泳いで、なんとか戻った。
はぁ~、疲れた。
まぁ、でも、もっかい行ってみるわ。今度は右から行ってみるわ。スカイフックつこて壁伝いに行ったら回りこめるかも。とスカイフックを探すが、無い。探しモノは何ですかー、見つけ難いものですかー。
ベストのポッケに入れたつもりやったが、ハーケンと一緒にカラビナにブラ下がってた。やったー、スカイフックちゃーん。出番だよー。と、スカイフックを使いやすいように手から落とさんようにセットする。浮力不足を補うため、今度はザックを背負って右から泳ぎだす。
回り込む前に まずは手前に見えてる割れ目につく。水中に足がつくので、ちょっと休憩しょーか、と立ち上がると、目の前に残置ハーケンあり。あれっ、なんや、あるじゃん。とりあえずシュリンゲ・カラビナでロープをセット。どうするかな。回り込むか、そのまま登るか。斜度緩いんで そのまま登ることにする。シュリンゲを持って、よいしょっと立ち込むと、また残置ハーケンあり。あらー、親切設計ねー。またクリップ。足元はヌメヌメで このアクアステルス底では不安な限りやけど、まー、なんとか滑らずに歩を進めてバンドに立つ。バンドっちゅうても狭い限りやけど、しっかりしてそうな残置ハーケンもあるし、あまり先に行ってしまうと、このメンバーでは以心伝心やのうて意思疎通をしっかりしたほうが良さげなんで 一旦ピッチを切ることにする。(スカイフックの出番は無かった)
セルフをとり、ビレイ解除の呼子の後、紐を引っ張りフィックスし、登って良しの呼子。打ち合わせどおり、まずはamibaba様。水中から立ち上がるとこまではいいが、

そっから次の一歩で かなり苦労している。待ってる間に ちっこいフレンズモドキを残置の先の割れ目にハメておく。amibaba様は立ち上がってからクロールをセットし、数分がんばるが登れないので、プルージックをかけてあぶみにして登るように言う。なんとかうまいこと登ってきはった。結構やるなー。
最後はMr.T、ゴボウの得意な彼は、こんな斜度の緩いところは お茶のこ歳々のようで、簡単に上がってくる。誰も居ない広い谷中の こんな狭い場所に3人密集。人は寄り添って生きていくもんや。
で、Mr.Tにビレイしてもらい、斜上する。ヌメっててアクアステルスでは不安倍増やけど、たわしでこするのも邪魔臭く、そのままエイエイと歩を進めて立ち木でフィックス。安定した場所までは もう数m残るけど、ロープの流れが悪なりそうなので、またピッチを切る。
ロープを引っ張りフィックスするが、緩めてくれーとのこと。離れると水音で声が聞き取り難い。クロールがセットしにくかった様子。今度は皆 簡単に登ってくる。
最後の数mのトラバース、またMr.Tにビレイしてもらって慎重に歩を進め、立ち木でフィックス。amibaba様、Mr.Tと続き、Mr.Tが登り終えたのが12:55頃。2時間弱かかってもうたけど おもろかったし えっか。
滝の上で30分ほど昼食休憩し また歩き出す。

少し進むと右岸から きらめくシャワーが降り注ぐ緑に輝く淵があり、少し登ってからザッブーんと飛び込んだ。気持ちええわー。
間もなく見覚えのあるトビワタリ谷出合い。前は この対岸から降りてきて、また登って帰ったけど、知らんかったら こんなとこから登って道に出ようとは思わんやろな。
Mr.Tが遅れ始め、時々 待ちの休憩が入る。「足が痛い」とのこと。毎度のことや。「足袋は疲れる、靴のほうが楽」とかゆーてる。前から何度も言うてるわりには…。
まー、とにかく長い川原歩きで、時々 泳ぎも入れて進んでいくが、トビワタリ谷を過ぎて以降、大きい枝谷があるわけでもなく、似たような景色が続く。Mr.Tは さらにペースが遅くなる。
途中、滑り台したらオモロいかもってところで、Mr.Tを待つ。やはりMr.Tも同じことを考えたようで、スローロープで確保しながら滑ることにする。まずはMr.T。
流れるMr.T(動画)
「サイコー」の絶叫。次、俺。滑る前にハーネスのカラビナやらなにやらギア類を外しておく。で、Mr.Tのエントリポイントより少し上から流れはじめたが、ちょっと引き戻される。ロープにテンションがかかる。げげ。ここ、穴みたいなっとる?!Mr.Tが引っ張ってくれたおかげで前に進みだし、ドボーン。白い泡の世界。胎内とは こんなもんなんやろか。数秒後 顔が水面に出る。さいこー!! amibaba様にも薦めてみるが、引きつった顔で「ワタシはエエ」っちゅうだけやった。もったいないなー。
歩きはじめて少しで、何か違和感。…、あれ、ハンマーが無い。あれーーー。ギア類を外したところまで戻って探すが無い。あれー、ハンマーも外したつもりやってんけど…。滑り台した時に落としたんやろか。納得がいかんが、まー、しゃーない。ここから先、滝ゆうても狼返しのとこぐらいやし、多分、ハンマーを使うとこはないやろう。使うとこがあったとしてもMr.Tもamibaba様もハンマー持ってるし、えっか。先を急ごう。
一眼レフが入ってて重いMr.Tのザックと軽い俺のザックを交換したり、amibaba様にも荷を持ってもらったりしてMr.Tの荷を軽くする。ハーネスを外してamibaba様に持ってもらうと、Mr.Tは「わー、歩きやすー」と走り出す。やけくそ?!「そこまで急がんでもええで」っちゅうてると、バタンとコケた。あらーいわんこっちゃない。
amibaba様は虫嫌いのようで、時々 虻やらブヨに たかられると やたらと虫除けスプレーを振り撒いてる。その匂いでMr.Tは「あかん、しんどい」と さらに遅くなる。
途中のゴーロ、巻くよりおもろいかなと突っ込んで越えた時、amibaba様、ハーネスか何かが流木に引っかかり、下りれず、「あへ~」と絶叫。人格が変わった。
もーえーかげん川原歩きに飽きてきた頃、右から見覚えのある笠捨谷が合流。以前、梶谷さんと来た時に比べると随分と水が少なく、貧相に見える。
笠捨谷出合で16:30前。まー、いくらMr.Tがダダをこねても一時間以内には上がれるやろ。ようやく一安心や。無理矢理 国道に上がったり、ビバークしたりする必要はなくなった。はー。一息つく。

で、間もなく狼返し。ここも以前 梶谷さんと来た時とは様相が随分違う。あのときは雨降ってたもんね。水量が違うと随分 雰囲気が変わるなー。
さー、飛び込みやー。と、一応、スローロープを いつでも ほれる体勢でMr.Tと滝壺ダイブを味わう。Mr.Tの飛び込みは いつもながら、綺麗なフォームやった。amibaba様にも薦めるが また却下される。
で、間もなく堰堤下の左岸から入るガレの出合。ここを上がればチャリや。
amibaba様、Mr.Tと相談。俺は こっから上がってチャリで車を回収しにいく。行って帰ってくるまで、どう頑張っても1時間以上かかる。もし 堰堤の上流側も行ってみたかったら行ったらええけど、戻ってきた時 居らんかったら そんまま帰るで。と言い残し、Mr.Tとザックを元に戻してガレを上がる。しばらくして、後ろを振り返るとamibaba様らも ここから上がることにしたようでついてきた。道に出る直前、異様な匂いがするな、虻だかハエだかが多いな
と思ったら、カモシカか鹿かの死体がある。アバラ骨が見えてるが顔のほうはまだちゃんと残ってて、なんか、怖い。暗いとこで見つけたらタマげるやろな。
17時過ぎにチャリデポ地着。置く時は なんかの看板の杭に立ててワイヤーロックでしばりつけとったのに、なぜか横倒しにされている。早速 虻が寄ってきて、奴らから逃げるように漕ぎ始めた。あれ、空気が少ない。異様に少ない。前のタイヤの空気がかなり抜けとる。カーブはスピードを落とさんと曲がれない。あれー、虻がタイヤでも齧ったんかなー。今日は谷中で よーけ虻を潰したからなー、虻の呪いかも。
しばらくは登り坂。予想以上に傾斜がキツく、一番軽いギヤで延々と漕ぐ。
それにしても暑い。きついわー。途中、山の上にレーダーみたいな建造物を発見。なんだべなー。
ようやく下り坂に入り、スピードが上がる。
植物公園ではテントを張って宴会してる人らが居た。
1時間ちょい漕いで18:13、ようやく車に着いた。国道から分かれて車までの最後の数百mの坂も結構えらかった。登り終わったーと思った後、延々と下った後の最後の坂、こらしんどい。それにしても結構 時間かかったなー。さぁて、amibaba様とMr.Tを拾いに行くべか。でも二人で しっぽりしてて 迎えに行ったら お邪魔虫かも?!
動画
・
写真
・手書きメモ

・行程時間
7:17 七泰ダム入口→7:35 七泰ノ滝下→7:48 七泰ノ滝 落ち口→8:09 槙滝下→9:12 百間グラ→11:07 核心8m滝(11:07~11:26 amibaba様リードトライ, 11:26~11:47 tkd氏リードトライ,11:48~俺リード)→12:58 核心8m滝落ち口(30分昼食休)→13:44 トビワタリ谷出合→14:30~15:00滑り台遊び→16:30 狼返し(滝壺ダイブ)→16:50 堰堤下の小枝谷出合→17:04 チャリデポ地→(チャリ)→18:13 七泰ダム入口
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- 2006/07/29(土) 23:59:58|
- '06谷
-
| トラックバック:2
-
| コメント:4
>Mr.T
人生は一度きり。心残りの無い、悔いの無いように生きよう。Take a chance! がんば!
- 2006/07/31(月) 18:00:08 |
- URL |
- Fontaine #79D/WHSg
- [ 編集]
>男前はん
いや、誰も しっぽりしてへんし。
ってゆうか、男前はん あちこちで しっぽりしてたら、日本中、男前Jr.だらけになっちまいますぜ。
- 2006/08/08(火) 23:16:02 |
- URL |
- Fontaine #79D/WHSg
- [ 編集]